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御岳ロ-プウェイスキー場より 2600m付近
7日。朝から晴天で5年ぶりの御岳山BCトライ。例年より雪が少ないといってもアプローチの御岳ロープウェイスキー場はボトムまで滑れるし(ゴールデンウィークまでは危うし)、内陸気候と高所のおかげなんだろうな。地元のテレ友コバと二人で雪が緩むことを期待して、やや遅めの9時半にスキー場トップをスタートする。森林限界を過ぎて視界が開けると、思ってた以上に多くのパーティーが上がっているのが見てとれる。二週間以上もスキーからご無沙汰だったので、身体が重くてあえぎながら登行する。以前同じ頃に来た時は、2600m付近で技量不足もあってハードなアイスバーンにあえなく敗退したが、今日は2800mあたりまではシールでも問題なく上がれる雪質で、新雪もうっすら乗っている状態。さすがに2900m稜線の鳥居のある覚明堂までは、アイシーな上に斜度もきつくなってきて気が抜けなくなってきた。ここまで二時間半。まあまあのペース。でもこのあたりから雲行きが急変し始め、青空が消えてちらちらと雪まで舞ってきた。他のパーティーはここからドロップしていくようで、滑降の準備にかかっている。コバが剣ヶ峰南の活動中の噴煙を写真に撮りたいというので、スキーをデポしてアイゼンに履き替えて稜線を上がるが、時折物凄い突風で顔は冷たいし、あっという間にガスに覆われホワイトアウト状態に。標高も3000mを超えているので直ぐに息もあがる。
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二の池と剣ヶ峰への分岐2950m 剣ヶ峰3067m
剣ヶ峰に着いて安全祈願をして、噴煙の写真を撮るためにガスが途切れるのを待つが、いっこうにその兆しがないので諦めてデポ地まで下山。マイナス7℃の突風の中滑降準備をする。視界は足元しか見えないぐらいで、往路をそのまま引き返せばいいものを、二の池経由で東よりの斜面を滑ろうということになり、ここで大きな判断ミスを犯してしまう。標高を落とせばガスも緩くなるだろうという安易な判断がまちがっていた。アイシーな斜面はズリズリとエッジを立ててずり落とすしかなく、急斜面でのガスで先が見えない恐怖感から身体も必要以上に硬くなっている。そうこうしているうちに、ガスでお互いの姿も確認できず無線でやりとりするも、目標物すら見えないので、お互いのスキーのずり落ちる音を頼りに確認することで何とか遭遇できるという最悪の状態になる。標高を下げても一向にガスは晴れずそれどころか今まで以上に悪くなるばかりで、挙句の果ては、三半規管の機能が弱い自分は老眼のせいもあって、こういう視界の悪い状況の中だと平衡感覚を失ってしまい、ひどい目眩と酔いの症状が出てしまう。
ちょっと目をずらすだけでもフラフラしてしまって、ムカムカと気持ち悪くなる。とにかく状況は悪くなるばかり。そのまま少しずつ標高を落とすも、ガレている尾根に出てから帰るべきラインから外れていることに気づき、地図とコンパスを取り出して現在位置を探るが目標物が見えないので見当がつかず、ここは寒さの辛さとバテバテの身体に鞭打って再度アイゼンに変えて、目標物がある地点まで登り返すことにする。すでに時刻は3時半を過ぎているし。まずは一時間内に我々の現在地を把握しないことには、ビバークも考えなければならない。30分登り返したところで夏道のロープを発見し、さらに3000m地点で鳥居に遭遇したので地図でだいたいの場所が解ったが、後がない状況でここは確信を持ちたかった。すると神の救いか、一瞬だけ目の前が開け、来たときのルートがすぐそこに確認できた。気持ち悪くてふらふらになりながらも、一時間後無事スキー場トップに帰還。やっと視界も開けたが雪はスキー場ボトムまで降り止むことはなかったです。運良く戻れ、反省する事しきりなお二人でしたが、やっぱGPS持たなきゃいけないかなあ・・・とも思ったりもした山行でした。

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